この町の味噌で。
はじまりは、いつもの味噌でした。
震災で帰る場所を失いました。
失ってはじめて、地元がどれだけ大切だったかに気づきました。
田鶴浜の食材や特産品を調べていたとき、ふだん家で使っていた味噌が
田鶴浜でつくられていたことを知りました。
川森食品のとり鍋みそです。
知らずに使っていた味噌が、この町の味噌だった。
「この味噌で唐揚げをつくりたい。」
そう思ってつくり手に直接頼みに行きました。
こうして生まれたのが『田鶴浜みそ唐揚げ』です。
田鶴浜は、建具の町です。
その町に、味噌というもうひとつの名物を。
2025年6月、田鶴浜で生まれ育った「たつる浜っ子」が集まり、2か月後のあかり祭りで、はじめて屋台を出しました。
今は能登の各地の若者と繋がって、まちごとにそこで育った若者が、
その土地の味で新たな挑戦をしています。
私たちがつくっているのは、唐揚げだけではありません。
揚げたてを受け取ってから食べ終わるまでの、ほんの数分間。手の温かさ、味噌の香ばしい匂い、隣の人とのひと言。
食べたあとに「田鶴浜」という町の名前を覚えていてもらえたら、うれしいです。
いつか祭りやイベントの日だけでなく、
ふと帰ってきたときにも、田鶴浜の味に会えるように。
ほっとするひと時を、共にcraft。